フルートレッスン

開幕投手は2023年にブレイクした右腕・村上頌樹が務める。昨年は7勝11敗と4つの負け越しを喫したが、153回2/3を投げて防御率2.58と大崩れしたわけではない。藤川新監督の初陣を飾ることができるか。2戦目は富田蓮、門別啓人の両左腕が続く。門別はプロ未勝利ながら今春の実戦では25回2/3を投げて防御率0.00と圧巻の投球を続け、開幕ローテーションの座をつかみ取った。

開幕2カード目は才木浩人が先陣を切る。ドジャースとのプレシーズンマッチでは5回無失点7奪三振と好投。準備万端で開幕を迎えることとなった。そして、ビーズリー、新加入のデュプランティエと続く。ビーズリーは体調不良で一時離脱したが、3月中盤に実戦復帰。無事に間に合った。

阪神・高寺望夢内野手(22)が1軍定着に燃えている。上田西(長野)から阪神の“神ドラフト”と言われる20年の7位で入団した高卒5年目。ここ2年、1軍出場のなかった若虎は外野守備にも挑戦し、貴重なスーパーサブとして初の開幕1軍をつかんだ。藤川監督が春季キャンプの野手MVPにも選出した期待の星が、V奪還の重要なピースを担う。

 飛躍への道を歩み始めた。高寺はやっとたどり着いた舞台に強い覚悟で立ち向かっている。オープン戦では打率2割9分をマークし、高卒5年目で初の開幕1軍。「絶対に開幕1軍に残りたいと思ってやってきた」と胸を張っ